逆指値注文
指値注文をさらにリスク管理という点で強化した注文方法が、逆指値注文です。
指値注文は、「この金額以下であれば買う」「この金額以上であれば売る」というものでした。
逆指値注文は、「この金額以上であれば買う」「この金額以下であれば売る」というものです。
一見すると、今ひとつ意味不明ですね。
ここで具体例を挙げてみましょう。
現在、1ドル100円だったとします。
そして、世の中の動き調べた結果、今後、急激な円安が訪れると予想したとします。
そのような中、1ドル102円になりました。
ただ、これだけだとまだ「急激な円安が訪れる」という予想が当たったとは言えないと考えたあなたは、「1ドル104円になったらそれ以降も円安が続くだろうから買おう」と思ったとします。
ここで利用すべきは、「104円以上であれば買う」という逆指値注文です。
これにより、先の流れを見越した注文ができるということです。
ところで、この例において、104円で指値注文をしたとしたらどうなるでしょう。
指値注文とは、「この金額以下であれば買う」ということですから、この場合では「104円以下であれば買う」という意味になります。
現在が102円ですから、104円以下という条件に合致しているため、即刻約定するということになってしまいます。
この場合、結果的に逆指値注文より安く買うことはできますが、先の流れを予想した注文ではない、ということになりますね
逆指値注文のもうひとつの機能が、「この金額以下であれば売る」ことによるリスク管理です。
これは、それ以上損を膨らませたら危険だから売る、ということです。
このように、損失がある一定金額になったら売るというのは、長くFXをやっていく上で必須の考え方です。
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